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FRONTALE DIARYフロンターレ日記

10/10 (水) 2012

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川崎修学旅行

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広報部

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川崎フロンターレが継続して行っている東日本大震災復興支援活動「Mind-1ニッポンプロジェクト」。今回ご報告するのは、先日行われた「第2回陸前高田 川崎修学旅行」です。

震災後、陸前高田市のみなさんとは、川崎フロンターレ製作算数ドリルの寄贈、フロンターレの選手全員で伺った「陸前高田サッカー教室」、今回の川崎修学旅行、今年の開幕戦で実施したパブリックビューイングなど様々な活動を行ってきました。しかし、こうした活動の一方で、先日岩手県陸前高田市で選手達がサッカー教室を実施した際も、まだまだ川崎市の場所や街自体を知らない子ども達が多くいました。川崎という街を陸前高田市の皆さんに知ってもらい、陸前高田との絆が更に深まるよう、昨年に引き続き、「第2回 陸前高田 川崎修学旅行」と銘打ち、参加を希望された子ども達及びその親御さんを川崎へ招待しようと計画しました。

今回の企画の大きな特徴は、川崎フロンターレが単独で行うのではなく、クラブ、サポーター、川崎市、そして地元団体が相互連携をとり開催するところにあります。川崎修学旅行参加者の誘導、案内、朝食の準備をフロンターレサポーター有志、川崎観光の調整を川崎市が中心となって実施。川崎唯一の相撲部屋「春日山部屋」では、昨年に引き続きちゃんこの昼食提供、宿泊先となる川崎生涯研修センターは、宿泊施設の利用及び併設された温泉施設(志楽の湯)の利用すべてを無償協力していただきます。また川崎観光の一か所であるラゾーナ川崎では、買い物に利用できるクーポンの提供や遊戯施設の無償開放などの便宜をはかっていただきました。
クラブが掲げる『支援はブームじゃない』の合言葉に賛同し活動を共にしてくださる皆様との合同事業として下記スケジュールにて実施致します。
修学旅行初日となった29日(土)。この日の天候は心配された台風も遅れ、陸前高田のみなさんを迎え入れるように晴天でした。東京に到着すると子ども達は「大きいビルが多くて首が疲れちゃう」と大はしゃぎ。参加者は、サポーター有志の先導の元、バスで等々力へ。

昨年は時間的に余裕がなかったため、試合のみの観戦でしたが、今回は我らのホームスタジアムを満喫してもらおうと、試合前のピッチを使ってのサッカー教室を企画しました。選手達が実際に試合をする青々とした等々力のピッチに大喜びの子ども達。芝に触れた子ども達は「これ本当の芝ですか?人工芝ですか?」とあまりの芝のキレイさに驚いていました。川崎フロンターレ普及コーチの指導で、まずは楽しく準備体操からスタート。追いかけっこでは、等々力のピッチを子ども達も大人も関係なく、元気一杯駆け回っていました。シュート練習では、もちろんその後の試合で使用するゴール目がけてシュート。子ども達は先日選手達に指導してもらった陸前高田サッカー教室の成果からか、本当に楽しそうにサッカーをしていました。最後は参加者全員でミニゲームを行い、サッカー教室は終了。昨年まで現役だった吉田勇樹コーチは「去年、一緒にピザ作った子がいてうれしかった」と再会を喜んでいました。

サッカー教室終了後はホームゲームイベントに参加。昨年はスケジュールの関係であまりイベントに参加できなかったので「もっといろいろ楽しみたかった」という昨年の参加者の声を尊重し、今回はゆったりとしたスケジュールを組みました。当日は、場外イベント広場「フロンパーク」で『Doleランド・秋』、スタジアム裏の広場ではこの日の冠スポンサーである川崎朝日会ASAの『大ガラポン抽選会』が開催されるなどイベント盛りだくさん!様々なアトラクションとお祭りのようなにぎわいを見せるフロンパークの盛況ぶりに子どもたちも興奮気味。Doleランド会場では、この日行われていたDole輪投げやバナナフリーキックに参加してDoleさんのおいしいフルーツをたくさんゲットしていました。また川崎朝日会のご厚意で川崎修学旅行参加者全員、ガラポン抽選会に参加させてもらい賞品当選、落選に一喜一憂していました。

今回の修学旅行参加者の約4分の1の方が昨年に引き続き参加されましたが、皆さんが声を揃えて言うのが「昨年は負けて悔しかったぁ〜」の一言。そうです、昨年は選手バスがスタジアムに到着する際、前日に川崎修学旅行に参加した子どもたちみんなで作った「がんばっぺし川崎フロンターレ」のフラッグを掲げて応援したのですが、結果は新潟に1-2の惜敗…。試合前にスタジアムで沢山楽しんだ皆さんでしたが、「やはりメインは試合観戦。昨年の雪辱を晴らしてもらいたい」と、この試合にかける強い想いを語っていました。そして「がんばっぺし」のフラッグで勝てなかったんだから、それ以上に頑張ってもらわねばと、等々力陸上競技場到着後、今年参加した子どもたちみんなと「もっと」と書かれたフラッグを製作し、昨年つくったものを加えて「もっとがんばっぺしフロンターレ!」のフラッグを選手バスが等々力陸上競技場入りする際に掲出し選手達を迎え入れました。

そしていよいよキックオフ。試合は攻めども攻めどもゴールが割れないヤキモキする展開でしたが「もっとがんばっぺし」フラッグのおかげか、ゲーム終盤の80分に挙げたレナトのゴールを守り切り、見事勝利を飾ることができました!そして興奮冷めやらぬスタジアム内から湧きあがってきたのは「陸前高田」コール。大歓声のもと参加者のみなさんはバックスタンド側のピッチに誘導され、サポーターと万歳三唱。1年越しの勝利を選手・サポーターと共に分かち合いました。さすがにこれだけの歓声を受けるのは初めてということで、興奮しすぎてなかなか寝付けない参加者の方もいたようです。フロンターレとしても2ヶ月ぶりの勝利をサポーターのみならず陸前高田の皆さんにプレゼントできて、ほっと胸をなでおろしました。試合を見た参加者からは、「本当に勝ってよかったです。それにしても、フロンターレサポーターの熱気が素晴らしいです。来場者数が、陸前高田の人口と変わらないですから」と話してくれました。

試合後は今回の宿泊先となる川崎生涯研修センターへ移動。到着後、早速併設されている温泉施設『志楽の湯』に入って、1日の疲れを取っていました。子ども達は大きな温泉に「気持ちいい」とさらにテンションが上がっていたようです。そして子ども達が就寝後は、試合の片付けを終えたスタッフ、この企画に協力してくれたサポーター有志と修学旅行に参加された大人の方との懇親会を実施。震災から一年半以上が経った被災地現状や課題など、現地の皆さんの生の声をきけたことは、今後の「Mind-1ニッポンプロジェクト」の活動を考える上で有意義な時間を持つことができました。


日付かわって修学旅行2日目となる30日(日)。昨日から一転しこの日は台風接近の影響もあり、朝から不穏な空模様。当初、夕方18時半の新幹線で東京を離れる予定でしたが、この日のうちに帰れなくなってしまう最悪な事態は避けるため、川崎観光スケジュールを短縮、14時過ぎの新幹線に急遽、チケットを取り直しました。短縮したスケジュールではありましたが、皆さんが楽しみにしていたラゾーナ川崎でのショッピングタイムは確保!大人の方々の多くは施設MAPを片手にお目当てのお店めぐりに、子どもたちの多くは4階にある大型ゲームセンターで、コインゲームやクレーンゲームを集合時間ギリギリになるまで楽しんでいました。

買い物を楽しんでもらった後は、春日山部屋へ移動。お腹が空いた参加者のみなさんに喜んでもらおうと春日山部屋力士達が丹精込めて作ったちゃんこ鍋で昼食。最初は緊張していた子ども達も、美味しいちゃんこ鍋を食べるにつれて、「美味しいね!」と至るところで笑顔が生まれていました。ちゃんこを食べた後は力士達と触れ合ってさらに子ども達からは笑顔がこぼれていました。春日山親方のご厚意もあり、今回も実現することができました。さらに親方は「我々から簡単に『頑張ってください』とは言えません。しかし、お互いが前向きに取り組んでいければと思いますし、こうした活動で力士達も何かを感じてくれれば」と話してくれました。この後、時間を追うごとに風が強まり、台風の接近を肌で感じる天候でしたが、雨が降り出す前の14時過ぎに東京駅に到着。ケガや病気などもなく無事皆さんを送り出すことができました。

今回、川崎修学旅行開催にあたり協力していただいた、川崎市、川崎生涯学習センターの皆さん、ラゾーナ川崎の皆さん、春日山部屋の皆さん、そして布団の準備から朝食作り、参加者の誘導にいたるまで力をかしてくれたフロンターレサポーター有志の皆さん、本当にありがとうございました。さらに試合前にも関わらずこの企画に賛同し、試合前の記念撮影に協力して頂いたコンサドーレ札幌の皆さんもありがとうございました。先日のサッカー教室で現地を訪れた際にも感じましたが、まだ復興に向け厳しい被災地の現実があることを、こうした活動を通じて多くの方々に理解していただき、一人一人ができる範囲で「継続」した復興支援を行っていければと思っています。今後もよろしくお願いします!

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