毎年恒例となった川崎フロンターレU-13のベトナム遠征。今回は、フロンターレが主体となって企画した「ベトナム日本国際ユースカップU-13 in ビンズン」に参加しましたのでご報告します。
川崎フロンターレでは、2013年にベトナムのビンズン省で行われた「東急ビンズンガーデンシティカップ2013」にてトップチームが親善試合を行って以来、ベトナムの子どもたち向けのサッカー教室、ベトナムのサッカークラブのアカデミーへの指導者派遣など、ベトナムでの活動を継続して行っております。本大会はベトナムでの活動の一環として行いました。
大会は12/14(金)〜16(日)の3日間、ベトナム南部の都市ビンズン省にて、日越外交関係樹立45周年記念事業として行われました。日本からはフロンターレのほか、川崎市選抜、東急SレイエスFC、北海道コンサドーレ札幌の4チームが参加。ベトナムからはベカメックス・ビンズンFC、ビンフックFC、ハノイFC、ホーチミン・リヨンFCの4チームが参加しました。
フロンターレ含めU-13の選手たちがベトナム入りしたのは大会前日の12/13(木)。前日深夜に羽田空港を出発し、朝6:00にホーチミンに到着。本大会はサッカーをするだけではなく、国際交流や多様な価値観の相互理解という観点も大事にしています。日本から参加したチームは大会開催場所のビンズン省に移動する前に、戦争博物館、統一会堂、ベンタン市場など、ベトナムの歴史や人々の暮らしを学びます。
その後、フロンターレの選手はホーチミンにある日本人学校を訪問。一足早く学校に到着してサッカー教室を行っていたフロンターレのコーチとともに、日本人学校の子どもたちとサッカー交流です。午後に大会会場であるビンズン省に移動しました。
以下、大会3日間のシーンを切り取ってご報告します。
【開会式】
14日の8:00から開会式には、在ベトナム日本国大使館の特命全権大使であり、日本サッカー協会の国際委員でもある梅田邦夫氏に参加いただきました。本大会の名誉顧問も務めていただいております。そのほか、ビンズン省政府の方々からも歓迎のご挨拶のあと、いよいよ大会スタートです。
【予選リーグ】
予選は日本2チーム、ベトナム2チームの4チームでの予選リーグからスタート。開幕戦はホームであるベカメックスビンズンFC対フロンターレです。気温30度近い中での初戦ということもあり、多少のかたさは見られたものの、試合を優勢に進め3-1の勝利で初戦をスタートしました。
2試合目は東急Sレイエスとの対戦。試合終了間際まで1-0で進めるも、ラストワンプレーで豪快なミドルシュートを決められてしまい、1-1ドロー。3試合目はホーチミンリヨンFCに1-0で勝利。この結果、グループ1位で準決勝に進出しました。2位通過は東急Sレイエスでした。
もう一方の予選リーグは北海道コンサドーレ札幌が1位通過、ハノイFCが2位通過でした。
【交流パーティー】
本大会はサッカーだけでなく、国際交流という観点も大事な要素。大会初戦の14日の夜には、然参加チームが参加する交流パーティーを行いました。1テーブル8席だったので各チーム1名ずつ着席。大会パンフレットの選手名簿を見ながら、あるいはスマホの翻訳アプリを駆使してコミュニケーション。ベトナム語で乾杯を意味する「モッ、ハイ、バー、ヨー」の掛け声が一つのテーブルで始まると、他のテーブルでも次々と乾杯がはじまりました。交流パーティーの最後には全8チームから出し物を。各チームからダンスや劇を披露した出し物で盛り上がりました。
【サッカー教室】
大会は午前と午後の2部制で行っており、ちょうどお昼の合間の時間にサッカー教室を開催しました。13:30からスタートとあって、一番暑い時間帯でしたが、子どもたちは元気いっぱいに楽しんでいました。3日間合計で120名を超える子どもたちが参加してくれました。
【祭りエリア】
サッカー大会だけでなく、試合会場周辺で楽しんでいただこうと、多数の飲食屋台やアトラクションを実施。等々力でおなじみの「ファンタジスタ」「イケメンダンク」も登場。ベトナムの子どもたちは、目にすることのないアトラクションに大満足の様子でした。また、同じ川崎を本拠地とする川崎新田ボクシングジムがホーチミンにて「Samurai Boxing Gym」を運営しており、ビンズン省への出張イベントということでミット打ち体験を実施していただきました。
さらに、前日にフリースタイルフットボールのアジア選手権がホーチミン市であり、見事チャンピオンとなったHiro-Kさんにお越しいただき、華麗な技を披露いただきました。
【準決勝・決勝】
準決勝は川崎フロンターレとハノイFC。フロンターレが2-0と勝利し決勝に進みました。もう一方の準決勝は北海道コンサドーレ札幌と東急SレイエスFC。PK戦までもつれ込む接戦を制したのは東急SレイエスFCでした。
決勝戦ではフロンターレと東急SレイエスFC。予選リーグでも対戦し、1-1で引き分けでした。
決勝戦らしく、緊張した試合が続きましたが、後半に東急Sレイエスが先制。そのまま1-0で勝利し、第1回大会のチャンピオンとなりました。フロンターレは第2位でした。東急Sレイエスの皆さま、おめでとうございます!
【オールスター戦のライブ中継】
国際交流に主眼を置いた大会ですので、当初から日本とベトナムの各チームから選出されたメンバーで競うオールスター戦を予定していました。そして、このオールスター戦はなんと、ベトナムの国営放送VTVでのライブ中継!
本大会がベトナム全土で発信されました。試合は3-1で日本チームの勝利となりました。
【ビジネスツアー】
今回の国際ユースカップに合わせて、フロンターレのスポンサー企業の皆さまを対象にした「ベトナム・ビンズン省視察ビジネスツアー」を実施しました。二泊五日という強行スケジュールではありましたが、11名の方にご参加いただきました。ツアー御一行は12/13(木)の23時に羽田空港に集合し、25時に出発。翌日の早朝にホーチミンに到着し、そのまま休む間もなく大会会場となるビンズン省へ移動というまさに強行スケジュール。もちろんホテルはまだチェックインできないので、荷物はバスの中に入れたまま、大会の開会式と開幕戦の川崎フロンターレU13vsビンズンFCU13を観戦しました。
このツアーは名前の通り「ビジネスツアー」なので、その後はベトナムに進出し、本大会にもご協賛いただきましたロッテベトナム様の工場見学、翌日はベカメックス東急様の新都市開発をご紹介いただき、毎年GDP成長率が二桁成長するビンズン省を皆さんの目で確認していただきました。
最終日の夜には弊社社長の藁科によるフロンターレのアジア戦略の講演を聞いていただいた後、クラブスタッフも交えた総勢40名による大交流会。もしかしたらこの一体感がフロンターレの強さの秘訣(?)かも知れませんね。
今回のベトナムで初めてビジネスツアーを実施しましたが、営業マン的には手応えを感じることができたので、今後は今回のツアーを参考にして、ベトナムだけに限らず、いろいろと企画していきたいと思っております。
最後に、本大会にご賛同いただきました皆さまに、感謝申し上げます。本当にありがとうございました。2013年から継続してきたフロンターレのベトナムでの活動。ベトナムでの大会企画・開催という、また新たな活動がスタートしました。これからも皆さまのご支援・ご賛同をよろしくお願いいたします。
■協賛
【プレミアサポーター】
エースコックベトナム、富士通株式会社
【メインサポーター】
YKK ベトナム、ロッテベトナム、株式会社タニタ、株式会社エイチ・アイ・エス、東急グループ、 東京海上日動火災保険会社ベトナム現地法人、大塚タン ニュートリション
【サポーター】
ハウスフーズベトナム、ALSOK ベトナム、ファミリーマートベトナム、イオンベトナム、味の素ベトナム、GMO-Z.com RUNSYSTEM、コクヨ株式会社、ベトナムジャパンガス株式会社、株式会社ジェーシービー・インターナショナル、Tan Hiep Phatコーポレーション、Aureole Group (MITANI SANGYO)
■後援
在ベトナム日本国大使館、ベトナム日本商工会議所、ホーチミン日本商工会議所、ビンズン省人民委員会、ビンズン省文化スポーツ局、(独)国際交流基金アジアセンター、(独)日本貿易振興機構、(公財)日本サッカー協会、(公社)日本プロサッカーリーグ、ベトナムサッカー協会、神奈川県、川崎市、川崎商工会議所
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