先日に続き、スポーツ報知・羽田記者より21日の代表レポ(第2弾)が届きました!!
『両手人さし指を天に突き上げ、小躍りした。DF井川祐輔選手が会心の笑顔を見せた。クールダウンの目的もある4対4のミニゲーム(ハーフコート)。井川選手は練習終わりを告げるゴールを決めた。ゴール前左サイドでボールを受けたトラップが絶妙だった。左足で、そのまま流し込んだボールは、GKの足元をすり抜け、ネットに収まった。別の組では、MF中村憲剛選手も左足で豪快にミドルシュートを決めた。憲剛選手も右手でガッツポーズを作り、フロンターレ組ここに在り、といった感じだった。
名古屋市内での日本代表合宿も2日目となり、戦術的な練習が始まった。4バック+ダブルボランチの6対6の練習では、ストッパーを寺田周平選手と井川選手が組み、ボランチは憲剛選手と鈴木啓太選手(浦和)。3人が同じグループでプレーした。守備ラインからのビルドアップがテーマ。フロンターレでは、3バックのため、周平選手と井川選手は、岡田武史監督から直接指導を受けた。最初は、パスミスも目立ったが、徐々に自然な流れを作れるようになった。
「1つ、1つ、監督がおっしゃっているところを理解しているつもり。チームでは3バックだからね。改めて基本的なところを、って感じですね」ベテランの域に達している周平選手も毎日が勉強のよう。井川選手は「4バックのストッパーも素直にやるだけです。(岡田監督は)Jリーグでのプレーを見て選んでくれたと思うから、普段のプレーを出したい」とやる気満々だった。憲剛選手は先輩の貫録を示していた。サイドチェンジも、足元にピタリと合わせるパスを難なく繰り出す。指示を出すなど、2人を引っ張ってもいた。長谷部誠選手(ヴォルフスブルク)、松井大輔選手(サンテティエンヌ)の欧州組が合流したことには刺激を受けている様子で、「(欧州組は)1対1のところの意識は強いんでね」と話していた。
守護神の川島永嗣選手は、川口能活選手(磐田)、楢崎正剛選手(名古屋)と、GKだけの練習が主となった。時折、「キーパー!」の声がグラウンドに響いた。ハイボールの処理で、守備陣にキャッチする事を知らせるのが目的だが、声が大きいことで有名な川口選手に負けないくらいのボリュームだった。川島選手にとって、名古屋はフロンターレに来る前に所属していたチームの本拠地。「3年間すごしていたので、他の場所に行くより、親近感があります」と懐かしがっている。コンビを組んだ周平選手と井川選手については、「まだ、練習で絡んでいませんが、普段、一緒にやっているので、やりやすさというのはあります。プレーイメージも分かっていますからね」と、代表でトリオを組むことを心待ちにしているようだった。
キリンカップの初戦となるコートジボワール戦は24日、豊田スタジアムで行われる。フロンターレ4人組はキックオフに向け、元気にアピールを続けている。(文:スポーツ報知 羽田)』
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