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FRONTALE DIARYフロンターレ日記

10/ 9 (日) 2011

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ピッチに近くて、外も一体

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広報部

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現在、『等々力陸上競技場の全面改修を推進する会』では「等々力の一体感とはどんなところでしょう!?」と、皆さんからのご意見を募集しています(詳しくはこちら)。8月の募集開始以来、毎日どんどんご意見が寄せられていますが、まだまだいろいろな視点からのご意見をお待ちしていますよ。
「一体感」のために重要!と思われることをいくつかご紹介しますので、皆さんの考える「一体感が生まれやすいスタジアム」について、イメージが膨らんだら何度でもご投稿ください!

ご意見の中で非常に多いのは、「スタンドとフィールドの近さ」。主に2つの要素があって、1つは「プレーができるだけ近くで見られるようピッチに近いこと」。臨場感を生み出し、迫真性のある観戦が楽しめることでしょう。もう1つは「選手たちと同じ目線、触れ合える距離であること」。身近に感じられて嬉しいというご意見だけでなく、スタンドの上から選手を見下ろすよりも一緒に戦っている仲間だと感じるというご意見もいただいています。

それらを満足させる要素の一つとして、川崎市による意見交換会の中でクラブ案としてお伝えしているのが、可動式スタンドの設置です。
意見交換会ではフランスのスタッド・ド・フランスを例として挙げさせていただきましたが、これはさすがに世界最高峰と言える陸上スタジアム、可動式スタンド設置のためのポイントはすごく勉強になるもののそう簡単に真似ができる代物ではありません。規模的な面では、静岡のエコパスタジアムや、愛知の豊田スタジアムのような可動式スタンドが参考になりそうです。

どちらもいわゆる「引き出し型」の可動式スタンドで、スタッド・ド・フランスのようにコンクリートの固まりのスタンドを持ち上げ動かす手間のない、比較的簡単な造りです。ともに2001年に完成して10年経っていますが、サポーターが熱い応援を繰り広げても、それで壊れたということはないそうです。
エコパのほうは陸上競技場で、引き出したスタンドの脚を陸上トラック上に置くことはやはりできないとのことですが、この「引き出し型」を参考にしながらスタッド・ド・フランスのように脚の置き場を慎重に決めれば、陸上トラックギリギリ、もしくはトラック外端の上に負荷をかけずに被せる形が可能です。精査が必要ですが、恐らくだいぶ「近さ」が生み出せるでしょう。また、言うまでもなく、最前列をフィールドの高さに近づけることもできるでしょう。

「スタンドとフィールドの近さ」という意味では、最後列の席をいかにピッチに近づけるかも重要です。席からピッチまでの距離を重視するのは世界的な流れでもあるようで、先月こけら落としを迎えたイタリアの強豪ユヴェントスF.C.の新スタジアムでは、ウェブサイトに最前列、最後列の席からピッチまでの距離が旧スタジアムより近くなったことが数値で紹介されています。
後ろに伸ばすのではなく、中に迫る。技術的、法的な問題もあるでしょうが、できる限り実現したいですね。

さて、「近さ」の他にもいろいろなご意見をいただいていますが、皆さんにどんどんイメージを膨らませてもらうため、推進する会やクラブで思い描いているものの中からちょっと変わったものを1つ紹介しておきます。

「内と外をつなぐ」です。

例えばJリーグが開催されて、チケットを持つ観客だけがスタジアム内で独占的にそれを楽しむというのは、何だか閉ざされた感がありますよね。特定層のためのクローズドイベントではなく、近隣の皆さんや、フラッと公園に散歩に来た方々にも微笑んでもらえる、そんな試合開催日になればいいなと思います。
簡単に言うと、すでに実施している『川崎フロンパーク』が典型的な例です。試合関連イベントながら、チケットがなくても楽しめる場外テーマパーク。等々力緑地のすぐ周りはお店が少ないこともあり、近隣の方からも「フロンパークがあると楽しい」というお話をうかがうことがあります。
内だけじゃなく、外も一体になって楽しめる。そんな空間を、スタジアム外にもしっかり備えていければいいなと感じています。

内と外を一体にする方法は、他スタジアムにも例が多くあります。
広島東洋カープの本拠地Mazda Zoom-Zoomスタジアム広島は、グラウンドをスタンドでグルッと囲ってしまわずあえて大きく開いた状態にしてあって、近くを走る新幹線の車窓から中が見えるようにしています。
また、なんと「ただ見エリア」を設置。チケットで場内に入らずとも外から少し試合が見えるエリアです。
開放的なスタジアムで言えば、アメリカが最先端を行っているそうです。メジャーリーグのスタジアムでは、いかに街とのつながりを作るかが考えられたものが多くあります。逆の視点で、場内から眺める街の景色もまた格別なようです。

何気なくスタジアムの近くに来た人たちが、スタジアムから溢れ出てくる楽しさを感じられる。周りの街や人々も一体になれるのって、いいですよね。川崎市に提出しているクラブ案では、場内のイベントスペース等の雰囲気が外から眺められる造りも提案しています。「今度は中に入ってみようかな」という気になって、仲間に加わってくれるかもしれませんしね。

長くなりましたので、今回はここまでにしておきます。
これからもいろいろな「一体感」をちょくちょく紹介していきますので、ご注目ください。今後も開催予定の意見交換会や、その他の形でも発表していきます。
皆さんからのご意見は、川崎市との話し合いの場に上げていきます。多数派のご意見に限らず、たとえ1件でも「コレは!」というものについては積極的に話し合っていきたく思います。
成人男性からのご投稿が比較的多いのですが、老若男女問わずご意見お待ちしています。専門的なご意見でも、ふと感じたことを一言でもかまいません。どしどしお寄せください!!

※「一体感」のご意見はこちらから。

※等々力陸上競技場の改築に関するこれまでの経緯、情報はこちらをご覧ください。
等々力陸上競技場の全面改修を推進する会

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