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FRONTALE DIARYフロンターレ日記

4/ 2 (土) 2022

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「家族で学ぶリアル防災訓練supported by アンカー・ジャパン」開催

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富士通スタジアム川崎スタッフ

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皆さん、こんにちは。富士通スタジアム川崎です。

3/27(土)富士通スタジアム川崎にて「家族で学ぶリアル防災訓練supported by アンカー・ジャパン」を開催しました!

2015年4月1日にスタートした、川崎フロンターレにとって初となる「指定管理業務」、「富士見公園南側」及び「富士通スタジアム川崎」の指定管理者としての7年目(2期目の2年目)が終わり8年目に突入しました。

この度開催された「家族で学ぶリアル防災訓練supported by アンカー・ジャパン」は、富士通スタジアム川崎が広域避難場所に指定されている「富士見公園」内にあることから着想を得たイベントで、2015年の指定管理業務開始以来、「地域の安心・安全な拠点の提供」を目指して複数回開催されてきた防災イベント「親子ふれあい防災キャンプ」の延長線上にあります。
「防災キャンプ」では富士通スタジアム川崎のフィールドに実際にテントの設営を体験し、そのテントに泊まったり、段ボールで寝床をつくったり、そこで本当に寝てみたり、朝は非常食を食べたり、現役自衛官による講義を聞いたり、早朝のストレッチやヨガもやったり。様々な啓蒙活動をイベント化し災害時に役立つ知識を学びながら、親子の絆さえも深める場として、これまで多くの家族にご参加いただいてきました。

しかしご存知のとおり、新型コロナウイルス感染症の影響により、2年連続で開催が中止となり、この度、満を持して(もちろん感染予防に細心の注意を払いながら)3年ぶりに開催した「防災イベント」が「家族で学ぶリアル防災訓練supported by アンカー・ジャパン」なのです。

集まったのは約200人のご家族。イベント当日は昨夜までの雨が嘘のような素晴らしい天気に恵まれました。今回はこれまでの1泊2日のキャンプではなく「1DAYイベント」として開催されましたが、その分、テーマを明確にして、これまで以上に家族で学び体験できる、密度が濃いイベントを目指しました。

イベントの総合プロデューサーは富士通スタジアム川崎の防災イベントでは毎回お世話になっているタフジャパンの鎌田さんにご協力いただきました。。開会式ではその鎌田さんより今回のイベントのテーマが発表されました。

今回のイベントのテーマは「リアル」です。
日常生活の中で、どれだけ「リアル」に災害時のことを意識して過ごしているかが、災害が起こった時重要になります。
今回のイベントを経験することで「リアル」な意識を持つきっかけになればという願いを込め、実際の災害時に必要な「8つの力」を体験できる企画を用意しました。

「逃げる力」「持ち上げる力」「運ぶ力」「判断する力」「ぶら下がる力」「消火する力」「救助を呼ぶ力」「アピールする力」の8つの力です。
参加者は複数の班に分かれて、これら8つの体験をしてもらいました。

開会式ではスペシャルゲストの紹介が。

まずは富士通スタジアム川崎のお隣にある「川崎競輪場」から。川崎競輪場に所属し、現役で活躍する競輪選手、梅田加津也選手、高本和也選手、高木佑真選手、中村美那選手が自転車に乗って登場しました!

続いて富士通スタジアム川崎を拠点に活動しているアメリカンフットボールの名門「アサヒビールシルバースター」から若手を中心とした約50名の選手の皆様。3月に「かわさきスポーツアンバサダー」に認証されたばかりで、今後、スポーツを通じた社会福祉活動等に力を入れていくことを宣言した直後の参加となりました。
そして「川崎消防署」の皆様。いつも川崎フロンターレが行う様々な防災イベントにご協力いただいています。

それぞれの班にシルバースターの屈強な選手達が振り分けられ、いよいよ8つの体験がスタートしました。

まずは、「逃げる力」。
こちらでは『津波が迫るスピードを体験』していただきました。

東日本大震災で東北地方沿岸を襲った大津波の時速は約30kmだったと言われています。この体験で活躍していただいたのが現役の競輪選手達です。4人の競輪選手が自転車を30キロで漕ぎ津波のスピードを再現し、参加者を追いかけるのです!参加者は「リアル」なスピードで迫って来る津波(競輪選手達)から必死で逃げます。
逃げ進む先には、災害の影響で発生した瓦礫に見立てた障害物が立ち並び、参加者の行く手を阻みました。半数以上の方が逃げ切ることが出来ず、一刻も早く非難することの大切さを学ぶことが出来ました。

2つ目は、「持ち上げる力」です。
サッカーゴールなどを瓦礫に見立てて『瓦礫に挟まれている人を助ける』シミュレーションをしました。中でも「選手ベンチ」は、大人でも1人では持ち上げるのは難しいです。しかし「防災ジャッキ」を使えば子供でも持ち上げる事が出来るのです。子供達が実際に「防災ジャッキ」を使い重い選手ベンチを軽々と持ち上げていきます。このパートでは防災ジャッキだけでなく、バールを用いて「てこの原理」を体験したり、サッカーゴールに挟まれてしまった場合どれくらいの力があれば脱出出来るかなどの体験にもチャレンジしていました。

3つ目は、「運ぶ力」です。
この体験では、『車椅子の方を助ける』方法を学びました。車椅子の方は一人では階段を上がることが難しいです。まして災害時には障害物が散らばっているかもしれません。そんな状況に最適な道具があります。「JINRIKI - けん引式車椅子補助装置」です。車椅子に着脱式のけん引レバー「JINRIKI」を装着します。そして車椅子本来の「押す」ではなく、「引く」という動きを可能にします。これによって車椅子側の人の危険度が大きく減少し視覚的にも安心度が増します。大きな大人が座った車椅子でも子供や女性がレバーを引きながら階段を上ることが可能となります。参加者は実際に「レバーの取り付け」をし、皆で力を合わせて「レバーを引いて」、車椅子を階段の上まで運ぶことに成功し「リアル」を体験しました。富士通スタジアム川崎でもこの「JINRIKI」の購入を検討することにします。

4つ目は、「判断する力」です。
『最適な判断を瞬時に行う』シミュレーションです。
災害時状況によっては瞬時の判断で運命が分かれます。参加者は各自のスマホから「Yahoo!防災模試」に挑戦しました。「地震編」「台風・豪雨編」どちらかに挑戦し50点以上でクリア、50点未満の人は50点以上を獲得するまで挑戦を続けました。家族で協力して解いてOKだったため、参加者達は口々に「意外と難しい!」「お母さん、そっちじゃなくてこっち(の選択肢)だよ!」と話していたのが印象的でした。

5つ目は、「ぶら下がる力」です。
震災や火災の際に建物の2階などから降りる際,避難器具などがない場合は柵を乗り越えジャンプして飛び下りるとケガをするリスクがあります。飛ぶのではなく、一旦手すりなどにぶら下がり、足を伸ばした状態で手を放し、そのまま勢いをつけずに着地した方が衝撃が少なく安全である、という考え方が最近注目を集めています。京都市消防局が作成した避難マニュアルにて推奨されたことがきっかけです。今回のイベントでは、その考え方に沿って(マット等で安全確保・対策を講じたうえで)参加者が「リアル」な体験をしました。観客席の柵を乗り越えジャンプをせず、ぶら下がります。ぶら下がってから、手を離してマットに着地します。「ぶら下がった事で高さを感じなかった。」「着地の衝撃が和らいだ」と口々に感想を述べていました。

6つ目は、「消火する力」です。
参加者はリアルな消防隊員の皆様の指導により、水消火器を使用し、火に見立てたターゲットを狙います。皆さんターゲットを倒そうと真剣な眼差しが印象的でした。また、火災時の逃げ方を学ぶ体験では、火災による煙で「視界がほぼ奪われた状態」になることを想定し、目隠しをしての避難にチャレンジしすることでその難しさを学びました。

7つ目は、「救助を呼ぶ力」です。
災害時には瓦礫などの下敷きになり、身動きが取れなくなってしまったり、ケガ等で体力が消耗し、大声で助けを呼び続けることができなくなってしまう事があります。そんなときは手を振ることや、上着を振る、日中なら鏡を使って光を反射させて自分が居る場所を周囲に知らせることが重要です。地上の捜索には笛を吹くことも有効です。そんな時に困らないように身近に有るものでリアルな音を出せるように牛乳パックで「笛」づくりを体験しました。上手く音を出すにはコツが必要でしたが、「身近にあるもので笛を作れる」という知識を知っているだけでも今後の役に立つそうです。

さらに今回のイベントでは、遭難して救助ヘリが助けにきてくれた時、どうしたら見つけてもらえるか?を参加者が皆で考えました。参加者を2つのチームに分け、それぞれ人文字を作り救助ヘリに見立てたドローンにアピールしました。
スマホのライトを点灯させたり、手を振ったり、知恵を絞って様々な工夫をしていましたが、より目立つことが出来たチームが勝利となり、アンカー製品が抽選でプレゼントされました!
どちらも「SOS」の人文字を作成していましたが、協力し合い「より綺麗に文字が作れていた」「より大きな動きがあり遠くからでも見つけやすかった」などが勝敗の要因だったとのことです。

「8つの力」全てを体験した参加者からは「みんなと協力して体験出来たので楽しかったし、本当にあり得るかもしれない状況を想定しながらだったのでとても良い経験になりました。」という感想を聞くことが出来ました。
もちろん本当の災害時には、もっと厳しい状況が訪れるはずです。災害はこちらの都合に関係なく発生します。
しかしこのイベントに参加した皆様が、今後の日常生活の中で、少しでも災害時の事を「リアル」に想像することが、実際の災害の時に役立つはずです。今回のイベントが、そのきっかけになれば嬉しいです。

イベントにご参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!

富士通スタジアム川崎は、これからも、この場所を単なるアメフト場・サッカー場・競技場では無い、地域の皆様が集う「場所」であると考え、地域の皆様が集う「地域コミュニティのハブ」を目指していきます。スポーツに限らないイベント、事業を実施していきます。そして多くの市民の皆様に愛され、たくさんの人々で賑わう公園で有り続けるよう、全力で走り続けます。8年目に突入した富士通スタジアム川崎をよろしくお願いします。

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