毎年実施している新加入選手による「Jリーグ新人選手研修」ですが、残念ながらコロナの影響で2020年、2021年と実施で来ていませんでした。

この研修はプロ1年目の新入団選手を対象としたもので、『社会人としてのモラルやマナーを知ることはもちろん、プロサッカー選手として多くの人々に支えられていることを知ること』を目的としています。シーズン前にJリーグが実施する全体研修とは別に、クラブ毎に地域ボランティア活動と公式試合の運営業務を行うことが義務付けられています。
先日のフロンターレ日記で、ご報告させていただいたスタジアム運営研修に引き続き、地域活動に関する研修を行いましたので、ご報告します。

この日、新人研修に活動したのは、橘田健人選手、松井蓮之選手、佐々木旭選手、早坂勇希選手、永長鷹虎選手、五十嵐太陽選手、高井幸大選手の7名。選手7名に加え、クラブ公式応援番組「ファイト！フロンターレ」の公式レポーターを担当いただいている新保里歩さんにもこの日選手たちと一緒に研修にご参加いただきました。

この日は、はじめにクラブ特命大使の中西哲生さんによる講義からスタート。一流のスポーツ選手とは、どのような選手なのか。ただ、技術がありサッカーだけができればいいのか??など選手として一人の大人として、社会人として何が必要なのかという内容で、改めて自分自身と向き合い考える時間となりました。また、成長するために必要なことをご自身がスタートさせた「ブルーサンタ」活動のエピソードなどを交え楽しく、時には熱く語ってくださいました。選手たちは、中西さんの話に真剣に耳を傾け、今の自分にできること、やらなければいけないことを考える大切な時間になったようです。気が付けば講義終了の時間となり、あっという間に1時間が過ぎてしまいました。中西哲生さん、貴重なお話今年もありがとうございました!!

続いて、選手たちは「平間銀座商店街」へと移動。地域の方々との交流を通じて、地域活動に関して学びを得ることを目的とした研修です。平間銀座商店街に到着後、選手たちは二手に分かれて日ごろお世話になっているサポートショップを限られた数店舗ではありますがご挨拶に。

選手たち自ら、スケジュールポスターをお店の方に手渡ししながら「いつもありがとうございます。これからも応援よろしくお願いします。」と日ごろの感謝と今後のご支援についてお願いの言葉をお伝えしました。

ケント、レンジ、タイヨウのグループについていた時のこと。タイヨウがお店の方へチラシをお渡ししようとした時、隣にいたケント。すかさず「こうやって渡して」と実際に動作を見せながら作法をレクチャー。今回新人研修に参加した選手の中では一番年上でだったケント。ピッチ上と同じく、頼りになる先輩でした。（レンジも時折タイヨウに声をかけてました）

もう一方ユウキ、アサヒ、タカトラ、コウタのグループ。お茶屋さんを訪問した際の一コマ。この1ショットでお分かりになる通り、アカデミーOBの早坂選手が率先してグループをリードしたようです。商品の持ち方、見せ方、さすが蕪組織育ち!!アサヒ、タカトラ、コウタも緊張しつつも一生懸命頑張っていたようですよ。

お店への訪問が終わった後には、最後平間銀座商店街の理事長を務められている、石井様より選手たちに向けてお話をいただきました。これまでのクラブと商店街の方々が築いてきた繋がりや、川崎の街の人々が、どんな想いで川崎フロンターレというクラブに寄り添ってくださっているのか、どれほど地域の人たちにとってクラブの活動が日々の光となっているのか、熱く熱くお話をいただきました。ここ数年、商店街の方々との交流の時間がなかなか持てない時間が続いていたなかで、今回の研修は選手たちに地域の方々の支えの大きさや有難さを「身をもって実感」するこの上ない大切な時間となったと思います。

研修終了後、選手を代表してユウキに話を聞かせてもらいました。
「中西さんの講義を通じて、クラブの歩みであったり一流のサッカー選手としての振る舞いや「人間力」についてお話してもらったことで、常にどんな場でもこのエンブレムを背負っていることを考えながら行動しなければいけないと感じました。
僕たちの行動というものはいろんな方々に影響があるものなので、これからも皆さんに勇気や感動を与えられるようサッカーで示していきたいです。また、川崎市の皆さんの支えがあって僕たちは活動できていること、逆に自分たちの活躍が地域を盛り上げることに繋がるんだなと思いました。僕たちが全力で戦う姿でこれからも地域を盛り上げていければと思います!!」と力強く語ってくれました。

これからもぜひ、新人選手たちの成長をご期待ください!!