川崎とどろきパークです。
「前編」「中編」「後編」と3回に渡ってお送りしてきた「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu ギャラリー」のレポートも今回がラスト!「アディショナルタイム編」をお送りいたします。
東急株式会社(以下、東急)、富士通株式会社(以下、富士通)、ほか7社が共同出資により設立した川崎とどろきパーク株式会社(以下、川崎とどろきパーク)は、川崎市が2022年2月に改定した等々力緑地再編整備実施計画に示す等々力緑地の目指すべき将来像の実現のため、2023年4月1日より等々力緑地の運営・維持管理業務などを開始しました。
川崎フロンターレのホームスタジアムである「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu」の球技専用スタジアム化や「とどろきアリーナ」の建替えなど等々力緑地の再編整備の実施により、市民に様々なスポーツの機会や体験を創出し、日常的に賑わいのあるまちづくりに取り組んでいます。そして川崎フロンターレも、その中の一社として参画し、地域に根ざしたまちクラブとしての役割を活かし、スポーツ振興や地域コミュニティの活性化など、長期的な地域貢献に取り組んでいます。
※川崎とどろきパークによる等々力緑地の事業開始について
その「川崎とどろきパーク」が「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu」のメインスタンド2階に、2024年12月にオープンさせたのが「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu ギャラリー」です。等々力緑地内各施設に縁のある様々な展示品が飾られ、等々力緑地が持つ長い歴史の中で生まれた様々な出来事を記念の品々を並べることで伝えています。
川崎フロンターレの優勝時の集合写真のタペストリーや記念ユニフォームやシャツ、また「富士通レッドウェーブ」、「富士通フロンティアーズ」、「川崎ブレイブサンダース」、「NECレッドロケッツ川崎」等の「かわさきスポーツパートナー」達の貴重なユニフォームやサイン色紙、そしてアメリカンフットボールW杯2007の資料やトロフィー等の「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu」を舞台にしたものや「等々力球場」や「とどろきアリーナ(現:東急ドレッセとどろきアリーナ)も含めた、等々力緑地各施設での歴史的出来事を伝える写真やパネル、ユニフォーム等、選手や関係者、観戦者達の想いが詰まった様々な展示が並んでいます。
展示品を並べるだけではなく「キャプション」や、当時の「新聞記事」を添えることで、それぞれの背景、ストーリー、歴史的意義を知ることが出来るよう心がけ、この場所が川崎市にとって、市民にとって価値のある場所となることを目指しています。
2024年12月末には「川崎とどろきパーク」の主催で「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu ギャラリー」をツアーのコースに含む「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu スタジアムツアー」が初開催され好評を得ました。スタジアムツアーでは実際に選手が使用するロッカールームや記者会見室、ピッチサイド(トラックの外側)等、普段は関係者しか入れない、スタジアムの裏側を見学することが出来ます。スタジアムツアーは定期的に開催しており、2025年2月、4月、6月に続いて、8月末にも開催を予定しています。開催スケジュールは「川崎とどろきパーク」の「公式HP」や「公式X」等にて、都度、お伝えしていきます。「ギャラリーに完成はない!」を合言葉に、日々、新しい展示品を加えていますので、一度参加された方も、二度 三度とご参加下さい!!
※2025年4月24 (木)付け フロンターレ日記「「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu ギャラリー」前編
※2025年5月24 (土)付け フロンターレ日記「「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu ギャラリー」中編
※2025年6月24(火)付け フロンターレ日記「「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu ギャラリー」後編
以下 アディショナルタイム編
注)①Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu の表記に関しまして
※2023年までの内容には「等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)」と表記
※2024年4月以降の内容には「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu」と表記
注)②「東急ドレッセとどろきアリーナ」の表記に関しまして
※2025年6月1日までの内容には「とどろきアリーナ(現:「東急ドレッセとどろきアリーナ」)と表記
※2025年6月1日以降の内容には「東急ドレッセとどろきアリーナ」と表記
現在、月に約1回のペースで公開されている「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuギャラリー」ですが、前述の通り2025年7月6日(日)の「川崎フロンターレ2025ファン感謝デー」開催にあわせたスピンオフ企画にて特別公開され、約100名のフロンターレサポーターの皆様に堪能していただきました。その「ファン感」の様子を、新たに加わった展示品と共にレポートいたします。
■川崎フロンターレの1997年からの歴代ホームユニフォーム(額入り)
スピンオフ企画の目玉として展示されたのが川崎フロンターレのユニフォーム、初代の1997年からの歴代ホームユニフォーム(額入り)でした。
普段は高津区末長の「川崎フロンターレ事務所/ファンクラブ(後援会)事務所」の会議室に掛けられているものが、この日の為に「ギャラリー」に運び込まれました。どのユニフォームにも、それぞれの年の、たくさんの人達の記憶、想い出が詰まり、魂が宿っています。それらが一堂に集い、年代順に並べられた様は圧巻でした。この展示は、この日限り。既に末長の事務所の会議室に返却されています。
■東芝サッカークラブ 関連の展示
Jリーグ開幕前、川崎市にはサッカーの社会人の強豪チームが複数存在していたことで知られています。日本サッカーリーグの試合が等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)」で開催される事も多く、川崎市の大事な歴史の1ページと言えます。「このギャラリーでも、それらの歴史に触れることは出来ないだろうか」と考えていた矢先、川崎フロンターレ トップチームスカウトの向島建さん(以下:健さん)からご連絡をいただきました。「良かったら私が東芝に所属していた当時のユニフォームや記念品を展示してください。」と。日本サッカーリーグ(JSL)時代の東芝サッカー部はホームゲームを度々等々力陸上競技場で開催し、川崎市民にもお馴染みの存在でした。
健さんの手でユニフォームだけでなくパンフレット、ポスター、そしてご本人の引退記念に作成されたメモリアルブック等、貴重な品々がギャラリーに運び込まれました。どれもが日本サッカーミュージアムに展示されても良いレベルの貴重な品々です!! そして満を持して、ファン感にて初登場となりました。
ここで皆様、ご存じと思いますが、念の為、健さんのプロフィールを。
向島 建 川崎フロンターレ トップチームスカウト
1966年1月9日生まれ、静岡県出身。静岡学園高校から国士舘大学を経て1988年に東芝サッカー部へ加入。1992年、Jリーグ開幕に向け始動した清水エスパルスに移籍。161cmという身体ながらスピードと華麗なテクニックで「清水の牛若丸」と呼ばれ、1993年Jリーグオールスター出場。1997年、当時JFL所属の川崎フロンターレに移籍。チームの黎明期を支えた。2001年の引退後に川崎フロンターレのスタッフに。2005年より強化部のスカウト担当。多くの主力選手を発掘しチームを支え続ける。
■関連リンク
※川崎フロンターレ公式HP OBコラム
東芝サッカー部
1935年に東芝の前身 東京電気株式会社(川崎工場)のサッカー部として、川崎市堀川町に創部。1977年全国社会人サッカー選手権大会に優勝、入替戦に勝利し「JSL(日本サッカーリーグ)2部」昇格、1979年、「JSL(日本サッカーリーグ)2部」で優勝するも1部との入替戦敗退。1980年、チーム名を「東芝サッカー部」に改称。1989年3月、JSL2部で優勝し1部に昇格、1990-91、1991-92JSL1部においては2年連続で4位を獲得。1993年5月のJリーグ開幕の流れの中で、主要なJSL所属チームがJリーグ入会へ名乗りを上げたが、東芝は名乗りを上げず、1992年5月に開幕した第1回「ジャパン・フットボール・リーグ(JFL)」での戦いを選択。1994年、札幌青年会議所が中心となり地元Jリーグチームの発足を目指し誘致推進特別委員会が設置され、それを受け、1996年に札幌へ移転。チーム名をコンサドーレ札幌と改称。1998年にJリーグに昇格。※ギャラリーには、より詳細な「年表」が展示されています。
東芝サッカー部は当初、赤一色のユニフォームを着用していましたが1990-91シーズンより赤黒ストライプを着用し、これが北海道コンサドーレ札幌のユニフォームデザインに受け継がれている、と言われています。展示されているのは建さんが1990-91シーズンに着用した現物です。34年前のユニフォームが、これだけ美しく、綺麗な状態で保存されていたことに驚きます。健さん、本当に貴重なユニフォームお貸出しいただきありがとうございます。
また、東芝サッカー部が川崎市の代表として中国へ遠征をした記録と、その時に着用したユニフォームも展示されています。
国際友好サッカー大会
1990年6月、川崎市の姉妹都市、中国の瀋陽市で「国際友好サッカー大会」が開催され、川崎市サッカー協会率いる、川崎市(日本)代表として東芝サッカー部が出場しました。他には中国国家(U23代表)、中国81軍(八一隊)、ソ連(ディナモ・キーウ ※現在はウクライナ)が参加。24,000人収容のスタジアムが満員に溢れました。川崎市選手団は熱烈な歓迎を受け、瀋陽市主催の晩餐会への出席、万里の長城、天安門広場の訪問など、友好を深めたそうです。
この青いユニフォームは東芝サッカー部が「国際友好サッカー大会」の2試合限定で着用したもので展示されているのは建さんが着用した現物です。左袖に「東芝」、左胸には「日の丸」と「KAWASAKI」の文字が刺繍されています。このユニフォームが展示されることで、これまで一般的には殆ど知られていなかった川崎市のスポーツの歴史を伝えられたら嬉しいです。
■元富士通フロンティアーズの西村豪哲さんが川崎フロンターレとの熱い絆を語る。
スピンオフ企画内の特で開催されたのは、アメリカンフットボール、元富士通フロンティアーズ伝説のキッカー・西村豪哲さん(以下愛称:哲さん)によるゲストトークでした。
川崎フロンターレが富士通スタジアム川崎の指定管理者になった2015年4月以降、川崎フロンターレは「かわさきスポーツパートナー」の盟友である「富士通フロンティアーズ」と数えきれないほどのコラボ企画をご一緒させて頂きました。その中の印象的な数々の取り組みは、前回のフロンターレ日記「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu ギャラリー 」後編でお伝えしましたが、今回のスピンオフ企画では哲さん自ら、ギャラリーに飾られている「フロンターレ×フロンティアーズ@等々力」の名場面の写真を見ながら思い出を語っていただきました。
2015 Xリーグ 1stステージ 第4節 富士通フロンティアーズ vsノジマ相模原ライズ(@富士通スタジアム川崎)にて、現役を引退したばかりの川崎フロンターレのレジェンド伊藤宏樹(現:川崎フロンターレ強化部長)氏が始球式を行った際の哲さんからの事前の入念なコーチングの様子や、一流の二人だからこそ分かり合えたやりとりや会話、そして、その返礼として行われた「等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)」での哲さんによるフリーキックでの始球式までの一連の流れ、思い出話や裏話を、高校サッカー部出身だったご自身の想いと共に語っていただきました。
そして2015年から今も継続して開催されている「アメフトーーク」での数々のエピソードや、Gゾーンでの応援について。2020年12月21日(月)“One Four KENGO”中村憲剛選手引退セレモニーでの神輿を担いでトラックを回った時のエピソードや、フロンティアーズの選手達が掲げた「One Four KENGO」ロゴ入りオリジナルのブルーのフラッグへの想い。そしてもちろん現役選手として等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)のフィールドに立った2012年、2013、2014年の公式戦についても。本当にたくさんの貴重な思い出を語っていただきました。全てが、この場所の歴史の1ページです。本当にありがとうございました。楽しかったです。
以上、ファン感スピンオフ企画のレポートでした。ここからは改めてギャラリーの展示の紹介に戻ります。
「等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)」ではかつて「スーパー陸上」や「ゴールデングランプリ」といった国際的な陸上競技大会が何度も開催されていました。中でも2008年のメディアでの盛り上がり、熱気は、ご記憶の方も多いのではないでしょうか。
■第92回 日本陸上競技選手権大会 兼 第29回オリンピック競技大会(2008/北京)代表選手選考競技会
2008年6月26日(木)~29日(日)
会場:等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)
「第92回日本陸上競技選手権大会」は等々力陸上競技場で開催された最初にして(現時点で)最後の日本陸上競技選手権大会です。神奈川県内での開催も第87回(2003年)の横浜大会以来5年ぶり2回目のことでした。この92回大会は北京五輪の代表選手選考を兼ねていたので標準記録の突破と代表争いに注目が集まりました。
※4大会連続五輪出場を目指す朝原宣治選手と日本選手権2連覇中の塚原直貴選手が対決した男子100m
※男子400m障害の成迫健児選手と為末大選手の対決
※男子200mで3大会連続の五輪代表を目指す末続慎吾選手
※女子10000mの渋井、赤羽、福士3選手による歴史に残る名勝負
等は、大きな話題となり連日メディアで大きく伝えられました。ギャラリーには、これら競技で火花を散らした選手達のサイン色紙が展示されています。色紙からもあの当時の熱気が伝わってくるようです。
その後、2008年8月22日に中国で開催された北京五輪での4×100mリレー決勝では朝原宣治選手、末續慎吾選手、高平慎士選手、塚原直貴選手、オリンピックでの日本男子トラック種目に於いて初めてのメダル獲得を果たしました。(銅メダル⇒のちに銀メダルに繰り上がり)
■「セイコースーパー陸上2008川崎」出場選手達の写真やサイン色紙
2008年9月23日(火祝)
会場:等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)
そしてメダル獲得の熱気冷めやらぬ2008年9月23日、「セイコースーパー陸上2008川崎」
が等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)で行われ、現役引退を表明している朝原宣治選手が北京五輪4×100mリレーで共にメダルを獲得した末續慎吾選手、高平慎士選手、塚原直貴選手と出場した男子100mが大きな注目を集めました。結果、朝原宣治選手が日本人最高の3位となり有終の美を飾りました。北京五輪の4×100mリレー決勝を走った4選手が並んで走っている写真からは当時の会場の熱気が伝わってきます。
朝原選手の引退セレモニーには北京五輪金メダリストのウサイン・ボルトが登場し、花束贈呈役を務めました。その日のボルト選手のサイン色紙も展示されています。色紙には当時の世界記録9秒69という数字も書かれています。この9秒69という記録は、直前の北京オリンピックで自らが更新した世界記録であり、その翌年、2009年8月16日のベルリン世界選手権の男子100m決勝で9秒58という現在も続く世界新記録で塗り替えるまでの約1年間の世界記録でした。つまりとても貴重なサイン色紙ということになります。
「セイコースーパー陸上2008川崎」では男女計13種目が行われました。
※男子ハンマー投げでは室伏広治選手が81m02を記録し2年ぶりに優勝
※女子100mで北京五輪の代表でもあった福島千里選手が外国人選手を抑えて優勝
等、男子100m以外の競技でも世界的な実力を持つ著名選手が多く出場することで、本来の陸上競技場としての力を見せつけ、大きな賑わいを生み出しました。
Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuと同じく、等々力緑地内の施設である「とどろきアリーナ(現:東急ドレッセとどろきアリーナ)」は1995年8月1日、生涯スポーツ・文化交流の場として様々なスポーツ大会・イベントの会場として多くの市民が集う場となること、また1998年の「第53回国民体育大会(かながわ・ゆめ国体)」の会場として大会を成功に導くこと、等を期待されオープンしました。2025年6月1日からは東急株式会社がネーミングライツパートナーとなり、愛称が「東急ドレッセとどろきアリーナ」となりました。ギャラリーでは、その「東急ドレッセとどろきアリーナ」の歴史も紹介しています。
■とどろきアリーナオープン記念「日本・ロシア対抗バレーボール」 男子 川崎大会 両チームのサインボール等
とどろきアリーナ(現:東急ドレッセとどろきアリーナ)では1995年8月1日のオープンに合わせて、多くの記念行事、様々なイベントが開催されました。中でも8月26日(土)に行われた日本とロシアのバレーボール男子代表チームの対抗戦は、会場に満員の観衆を集めました。その熱気は、この先のとどろきアリーナの賑わいを予感させました。ギャラリーには両チームの「サイン色紙」と「サインボール」が展示されています。
1995年8月26日(土)
対戦:バレーボール男子日本代表 vsバレーボール男子ロシア代表
会場:とどろきアリーナ(現:東急ドレッセとどろきアリーナ)
■木下アビエル神奈川/木下マイスター東京
2024年11月9日(土) 「とどろきシリーズ」と銘打たれ、卓球の国内最高峰リーグ「Tリーグ」の公式戦、木下マイスター東京と木下アビエル神奈川のホーム開幕戦が開催されました。両チームに所属しているのは人気、実力を兼ね備えた選手ばかり。ギャラリーには平野美宇選手のサインボールや、両チームの選手達のサイン色紙等が展示されています。
2024年11月9日(土)
「とどろきシリーズ」
木下アビエル神奈川vs. #日本ペイントマレッツ
木下マイスター東京 vs. #岡山リベッツ
会場:とどろきアリーナ(現:東急ドレッセとどろきアリーナ)
また、木下アビエル神奈川と木下マイスター東京の皆様には、等々力緑地で開催された複数のイベントにご参加いただいています。
2023年10月9日(月祝)
「川崎市スポーツフェスタ2023」
2024年10月14日(月祝)
「川崎市スポーツフェスタ2024」
2024年6月29日(土)
「アッと(@/at)等々力フェス」
これからも等々力緑地を舞台に、たくさんの名場面、そして市民との触れ合い、思い出が増えていくことを願っています。
■川崎ブレイブサンダース ニック・ファジーカス選手の直筆サイン入り実使用バスケットボールシューズ
川崎ブレイブサンダースに12年間在籍、Bリーグ通算434試合出場、9552得点4500リバウンド。川崎、そして日本バスケットボール界を支えたレジェンド、ニック・ファジーカス選手の引退試合「NICK THE LAST GAME」が2024年5月30日、とどろきアリーナ(現:東急ドレッセとどろきアリーナ)で開催されました。かつて仲間として、対戦相手として、共に戦った選手達と40分間プレーし73得点をあげ、選手、スタッフ達、ファンに囲まれ、大きな拍手を浴びながらコートを去りました。ギャラリーにはファジーカス選手のサイン入りバスケットボールシューズが展示されています。日本バスケットボール界に大きな足跡を残した偉大な選手の足(シューズ)をぜひご覧ください。※川崎ブレイブサンダース関連の展示は東急ドレッセとどろきアリーナ:サブアリーナ」にもあります。
2024年5月30日
「NICK THE LAST GAME」
会場:とどろきアリーナ(現:東急ドレッセとどろきアリーナ)
また東急ドレッセとどろきアリーナのサブアリーナの1階には「川崎ブレイブサンダース」「NECレッドロケッツ川崎」、「富士通レッドウェーブ」等のスポーツパートナーの展示品や、かつて、とどろきアリーナ(現:東急ドレッセとどろきアリーナ)で開催された「1998年 かながわ・ゆめ国体 ゆめ大会 関連のメダルなどの記念品」「1998年バレーボール世界選手権 男子Pool E」「女子バレーボールワールドグランプリ2004予選ラウンドCグループ」「バスケットボール女子日本代表国際強化試合2016」等に関する記念品も展示されています。開館時間であればどなたでも見ることが可能です。是非ご覧ください。
■植木理子選手のユニフォームとスパイク
2024年6月29日(土)、等々力緑地にて開催された川崎市市制100周年記念事業 かわさき飛躍祭の中で開催された「アッと(@/at)等々力フェス」では、様々なスポーツ団体の皆様に講師としてご協力いただき、子どもたちでも楽しむことが出来る「当日参加型イベント」を実施しました。その中の「サッカー教室」ではゲストとして、パリ2024オリンピック競技大会への出場を控えていた
植木理子選手にご出演いただきました。地元のクラブチーム、AC等々力の出身であり、等々力緑地には幼いころから通い親しんでいるということで、ご自身の思い入れのある場所への凱旋となりました。参加者からはオリンピックへ旅立つ植木選手へエールを送りイベントは終了。植木選手からは「小さいころから慣れ親しんだ等々力に是非展示してください」と日本代表戦で植木選手が実際に着用したユニフォームとスパイクを展示用にお貸出しいただきました。ありがとうございます。たくさんの人達に見て頂けるように大切に展示、保管します。
2024年6月29日(土)
「アッと(@/at)等々力フェス」
会場:等々力緑地 各所
植木理子選手
出身地:神奈川県川崎市
所属クラブ: 2009年~AC等々力/2012年~日テレ・メニーナ/2016年~日テレ・ベレーザ/2020年~日テレ・東京ヴェルディベレーザ/2023年~ウェストハム・ユナイテッド・ウィメンズチーム(イングランド)
主な出場大会:2022AFC女子アジアカップ/EAFF E-1サッカー選手権2022/2023 FIFA女子ワールドカップ/2024年パリオリンピック
■「等々力×世界のビッグクラブ」をテーマにした展示
最後にご紹介するのは「等々力×世界」をテーマにした「世界的なビッグクラブ」を中心とした展示エリアです。ここは「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu ギャラリー」の目玉と言える展示品が所狭しと詰まっているエリアなので、勿体付けて大変申し訳ありませんが、写真はチラ見せに留めさせていただきます。主にトヨタカップやクラブワールドカップで来日した海外のビッグクラブが直前練習の会場として等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)を訪れた際に残していった記念品やサイン、そして川崎フロンターレが出場した国際大会(ACL)や親善試合で対戦した海外クラブの記念品が展示されています。他の展示と同様に来日の経緯など説明が添えられ、歴史的背景を知ることができるようになっています。日本のスポーツ史、世界のサッカー史を語る上で大変貴重な展示だと言えます。
■現在ギャラリーに記念品を展示中の海外クラブ
・レアル・マドリード
2002年「第23回トヨタ ヨーロッパ/サウスアメリカ カップ」 直前練習にて来場
・ACミラン
2003年「トヨタ ヨーロッパ/サウスアメリカ カップ(トヨタカップ)決勝」直前練習にて来場
・リヴァプールFC
2005年「FIFAクラブ世界選手権2005 決勝」直前練習にて来場
・FCバルセロナ
2006「FIFAクラブワールドカップ2006 決勝」直前練習にて来場
・サントスFC
2011年「FIFAクラブワールドカップ2011決勝」直前練習にて来場
・CAリーベル・プレート(アルゼンチン)
2015年「FIFAクラブワールドカップ2015決勝」直前練習にて来場
・ボルシア・ドルトムント
2015年07月07日(火) Borussia Dortmund Asia Tour 2015「川崎フロンターレ vs.ボルシア・ドルトムント」
にて来場
・ボルトン・ワンダラーズFC
2005年7月28日(木)プレシーズンマッチ「川崎フロンターレvsボルトン・ワンダラーズFC」にて来場
そんな展示品の中で、ロナウドやジダン、クリスティアーノ・ロナウド、ネイマール、ロナウジーニョ等、錚々たる世界的ビッグプレイヤーとふろん太が一緒に写っている記念写真が何枚も並んでいることに驚かされることは間違いありません。そして、この場所に、これだけの世界的な名門クラブや超一流選手達が頻繁に訪れていること、ACLに出場するアジア各国の強豪と、そのクラブを応援するサポーター達が毎年のように訪れていることは川崎市にとって誇れることだといえるのではないでしょうか。そしてACLが頻繁に開催されるということは、皆様に支えられた川崎フロンターレが何度も出場権を獲得したからだといえます。「等々力緑地が、がUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuが川崎市にあって良かった。」「川崎フロンターレが川崎市にいて良かった。」と改めて思っていただけたら幸せです。
以上でアディショナルタイム編の終了です。「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu ギャラリー」のご紹介を4か月に渡り「前編」「中編」「後編」「アディショナルタイム編」の4回に分けてお送りしました。長文にお付き合いいただきありがとうございました。ここまで書き記した全てが、等々力緑地の大事な歴史の1ページです。等々力緑地が、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuが、東急ドレッセとどろきアリーナが、等々力球場がある限り、皆様に足を運んでいただける限り、市民の皆様の想い出は増え続け、このギャラリーの展示品も増え続ける。こうしている間にも、等々力緑地では日々、新たなイベントや各種スポーツの大会が開催され、歴史が刻まれ、「お宝」がどんどん増える。過去を知るほど、調べる程、知られざる素晴らしい歴史が発掘され、新たに展示すべきものが見えて来る。そして探して出して展示する。このギャラリーの展示を見て、当時を知らない人も、その場面を見ていない人も、その時代の背景、空気、当時の熱気を知ることが出来る。当時を知っている人は、その場面を思い出すと同時に、自分自身の想い出や、当時の感情が蘇り、感慨にふけったり、一緒に来場した友人やご家族に思い出を話したり、会話が楽しく弾んだり。。この場所が、そんな場所になれたら嬉しいです。この場所が川崎市にとって、市民にとって今以上に価値のある場所となることを願っています。繰り返しになりますが、この場所の歴史が続く限り、ギャラリーも成長していきます。ギャラリーに完成はありません。
「関連リンク」
※2024年12月28日(土)プレ開催「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu ギャラリー」オープンとオープン記念の「スタジアムツアー」
※2025年2月24日(月・祝) 第1回「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu スタジアムツアー」
※2025年4月19日(土) 第2回「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu スタジアムツアー」
※2025年6月1日(日)第3回「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu スタジアムツアー」
※2025年7月6日(日)「川崎フロンターレ2025ファン感謝デー」開催にあわせたスタジアムツアースピンオフ企画
※川崎とどろきパーク公式YOUTUBE【施設紹介:等々力球場編】等々力緑地紹介(2024.9)
※川崎とどろきパーク公式【Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu編】等々力緑地紹介(2024.9)
※川崎とどろきパーク公式YOUTUBE【施設紹介:等々力緑地全体編】等々力緑地紹介(2024.9)
※川崎とどろきパーク公式YOUTUBE【施設紹介:とどろきアリーナ編】等々力緑地紹介(2024.9)
※武蔵小杉ブログ「充実ギャラリーも解説!Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu スタジアムツアー開催」
※武蔵小杉ブログ「等々力の価値ある歴史をアーカイブ!Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuギャラリー 公開」
※武蔵小杉ブログ「等々力の価値ある歴史アーカイブ第2弾、Uvanceとどろきスタジアムに続き等々力球場・アリーナの展示が大幅拡充」
※ポチャフロTV「【等々力の中に新スポット!】新設されたギャラリーを訪問」
※ウノ山本とパンチ佐藤の今日もどこかでDYNAMITE!【公式YouTubeチャンネル】①!
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